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執筆者の写真TAKUROZOME

カツオと宗達の雲竜図

三笑亭さんの逸品テイクアウト其の拾はカツオのタタキ。。

大好物なので筆が進み、これまたアっという間に書き上げてしまった。

最近、俵屋宗達の絵を改めて見ていたりして、水墨画の面白さを再認識しているのであるが、フリーア美術館にある雲竜図屏風なんか構成の妙、特に風神雷神のような対比表現に心惹かれるのであった(実物みたいなぁ。。)

で、今回カツオであるが、その雲竜図っぽい事してみたろ、と思いつき、勢いで描いてみた。やっぱり宗達に到底果てしなく及ばないも、何となく今まで自分に無かった表現が

出て来たんじゃないかとか思ったりもする。

竜とカツオの組み合わせにした理由がもう一つあって、少しだけSF要素を入れてみたいという事があった。そもそも竜は実在しない生き物であり、宗教上に登場したり、各地日本の神話

で発展したり、絵画でもよく題材にされる。誰も見た事は無いけど世界中で似たような風貌で

存在する不思議な生き物なのである。 それは・・・

もしかして、荒れ狂う海で今にも難破しそうな船に乗っていた人々がカツオの群れによるナブラ(水面)が竜状に現れ、それが竜に見えた事から少しづつ伝承で広まったんじゃ?みたいな空想から始まり、鯉のぼりならぬ、カツオのぼり・・という地方もあるらしく、登竜門的な意味も含め、表現してみた。

他にもそんな説があって、遥か昔日本で酔っ払ったあかっ鼻の阿蘭陀人が酔い覚ましに池に入っていた所、それを目撃した日本人が妖怪だと騒ぎ、河童という名称になり口承で広まっていった。。

「見間違い」も「見立て」も表裏一体なのではないかと思った梅雨末期であった。



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