ABOUT
TAKUROZOMEについて
工房風景
コンセプト
人の身体に最も身近な素材は布であり、繊維である。そこに制約された技法で、自然をモチーフにした今を生きる私たちの視点での模様、柄、図案、文様を染めて、見た人がクスッと笑みがこぼれるような模様を染めてみたい。
どんな柄かと一言でいうと「見立て模様」。人間の目線ではなく、自然の視線を見つめる。。スケッチしているとそんな気持ちになり、あれこれ自然の世界でも遊びが溢れているのでは
ないかと想像し、あくまでスケッチをもとに、そこから世界が広がる感じ。。。(言葉にすると
難しい)
海に遊び、魚や蟹、貝など観察し、食してスケッチをする。森に入り、木々や林を観察し虫の音
を聞く。そのような体験を通し、遊びながら見立てて模様にしていく。
一見、何の柄か分からない、そして違和感も感じるけど、よく見ると、模様が遊びだす。。。
そんな柄を染めてみたいものです。
技法
生地にろうけつ染めで染めています。ロウを熱で溶かし、染めたくない所を、筆で絵を描くように、溶けた熱いロウを布に置いてゆきます。その作業を繰り返し、重ね染めすることで独特な深みのある色合いに仕上がります。
模様作りは、自然対象物をスケッチするところで、一本の線にこだわり、消したり描いたり微調整します。線の揺らぎやシャープ性もちょっとした心遣いで変わります。
そうして出来上がったスケッチを咀嚼、必要なものだけを切り抜き、模様や文様に変化させ、生地にイメージを落とし込みます。
プロフィール
Takuro Kondo
1982年 大阪生まれ
2004年 大阪芸術大学工芸学科卒業
京都工芸美術作家協会会員
2006年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了
現在 奈良芸術短期大学染織コース主任
日本新工芸家連盟近畿会会員
日展会友
個展
2006年 近藤卓浪展 アートスペース虹
2007年 京都大丸アートスポット
2008年「見立ての染め展」京都大丸アートスポット
2015年「染めの箱庭展」 Espace d'Art
2017年 近藤卓浪展 ギャラリーにしかわ
グループ展
2004年 川の絵画大賞展
2006年 京展
京都市立芸術大学制作展 三浦賞
2007年 京都府美術工芸新鋭選抜展
2008年 日本新工芸展 東京都知事賞受賞
2009年 日本新工芸展 読売テレビ放送賞
京都工芸美術作家協会展 奨励賞
2011年 清流展 清流館
潮音寺コレクションと現代染色作家 清流館
2013年 京都美術工芸ビエンナーレ 優秀賞
京都工芸美術作家協会展 奨励賞
2014年 俳句からの創造「染めと書」 清流館
2015年 琳派400周年記念展 京に生きる琳派の美 京都文化博物館
神戸アートマルシェ
2016年 染めに拓く 清流館
2017年 祇園祭展 清流館
高岡クラフトコンペティション入選
2019年 日本新工芸展 京都府教育長賞
京都工芸美術作家協会展 奨励賞
高岡クラフトコンペティション入選
日展(07,08,09,10,11,15,16,17,18,19,21,22,23入選)
2020年 日本新工芸近畿会選抜展 京都大丸美術画廊
日展 特選受賞
2021年 日本新工芸家連盟選抜展 大阪高島屋美術画廊
創立75周年記念 京都工芸美術作家協会展 煌
国際工芸アワードとやま 富山県美術館
第43回日本新工芸展 上野の森美術館賞
2023年 日本新工芸展 日本新工芸会員佳作賞
清流展ビエンナーレ 染・清流館
TAKUROZOMEの模様