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  • 執筆者の写真TAKUROZOME

ジャンゴの作家性

更新日:2020年6月27日

作家性が濃い、癖が強い表現者ほど惹かれてしまうことって無いだろうか。

個人的には映画監督だと黒沢清の作品が好きであるが、一般的には癖があり、

暗示的な表現やブラックなユーモアだったり、暗喩、隠喩など隠れたテーマや

モチーフが見え隠れしていて、分かりやすいハリウッド映画や大作映画が

お好みな方には少々眠くなってしまうのでは。。。ただ、一度ハマってしまうと

抜けれなくなるほどの中毒性があるような気がするんですよね。

もうその作家の世界感をずっと体感していたい、、映像を見ていてそんな気持ち

になってしまうんですよね。

音楽ではどうか。やっぱりジャンゴも相当作家性が強いと思うんですよね。

音と音の間の取り方は彫刻的な空間表現のような美しさがあって、なおかつ

脇役的な和音からダイナミックなメジャーコードへの盛り上げ方など、型がもう

超芸術的であり、そこからもう一歩、装飾的な音が加わり、まさにエレガント

なんですよね。一言でいうとレオナルドダヴィンチのデッサンみたいな美しさ。。

ジャンゴの一番好きなところは、毎回録音した自分の演奏を聴いて、自分でびっくり

していたらしいのですね。「こんな音弾いていたのか!」と。。

それって毎回、即興なのでその時の感情で弾いていて、毎回聴いたこと、弾いた事無い

音楽を演奏しようとしているのだと思うんです。で、改めて自分で聴きなおすと、

俺こんなん弾いてるんや、みたいな。。

作家はそういう感動と楽しむという事、新鮮さを求めるのは大事なのだと思う。

商売も大事なんですが、その作家性は自分にとって心臓部分ではあるので大事にしよう

と思う今日この頃。。


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