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  • 執筆者の写真TAKUROZOME

宇宙に見立てた作品

2020年はコロナで始まり、三笑亭さんをはじめ飲食店様のテイクアウトを主としたイラストのお手伝いなど、大変勉強になりました。そして2021年は激動の年でした。ご縁があり奈良芸術短期大学の染織コースで主任を務めさせていただく事や、長男が生まれたり、子育てなどはじめてのことが津波のように押し寄せた感じでした。人はどうやら一遍に大きく新しい環境や出来事が重なると適応障害になりやすかったりするらしい。

自分もそうであったかもしれないと思う日々もあったが回りの優しい方々のおかげで何とか乗り切れた気もする。芸術と生活は切っても切れない関係だと感じているので、作品にもそれなりの変化があったように思う。 もともとSFが好きで宇宙を舞台にした映画やドラマなど見ていたけど、染色作品でも宇宙をテーマに何かできないかと思うようになった。

いろいろと仕事や子育てのことを考えているうちに自分のちっぽけさを痛感し、ロケット並みの反動で宇宙に対する興味が再燃した様子である。よく云う、宇宙に比べたら悩みなぞチリ以下だぞ、という安易な発想である。だけども作品のテーマは重厚で濃密なコンセプトにしたくスケッチもしっかりと描いた。サルビアをモチーフに描いていると妙な感動を覚えた。美しさに吸い込まれるイメージ。ブラックホールに吸いこまれたり、その周りの星屑が飛びまわっていたり、花に星屑がたまっていたり。。。イメージを図案化したものが下の図で、その下が実際に染めた図である。この作品は日本新工芸展に出品した。






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